ムッソvsゴッリーニについて(スタッツ&個人の見解)

初めまして。アタランティーニのESPAです。普段あまりブログは書きませんが、アタランタの守護神について色々と書きたいなとふと思ったので、今回はブログを書くことにしました。暖かい目で見ていただければ幸いです。

 

 

まずはじめに

近年大躍進を続けるアタランタ。そのサッカーはオールコートマンツーマン、前線からのハイプレスなど、イタリアのチームとは思えないほど攻撃的です。攻撃的なチームの中で一際仕事が多いのがゴールマウスを守る守護神。昨季まではゴッリーニが正GKとして活躍していましたが、今夏トッテナムに移籍。アタランタは後釜としてウディネーゼからインテルなど数々のビッグクラブが獲得を狙っていた守護神ムッソを獲得。今季からはムッソが正GKとしてアタランタを支えています。まだ出場数試合ですが、僕みたいな素人でも分かるほど目に見えて違いが出てるのでそれについて書きたいと思います。

 

 

両守護神のプロフィール

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本名:ファン・アグスティン・ムッソ

生年月日:1994年5月6日(27歳)

 国籍:アルゼンチン🇦🇷

身長:191cm

経歴:ラシン・クラブウディネーゼアタランタ(現アルゼンチン代表)

 

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本名:ピエルルイジ・ゴッリーニ

生年月日:1995年3月18日(26歳)

国籍:イタリア🇮🇹

身長:194cm

経歴:エラス・ヴェローナアストン・ヴィラアタランタトッテナム(現イタリア代表)

 

スタッツで見るムッソvsゴッリーニ

 

それではスタッツでムッソとゴッリーニを比較していきます。※両選手のスタッツは全てFotMobの20-21のスタッツを参照

 

ムッソ(ウディネーゼ昨季成績14位)

 

  • 出場:35試合
  • セーブ数:98
  • 失点数:45
  • PKセーブ数:0/13
  • 得点に繋がるミス:1
  • クリーンシート:8試合

 

ゴッリーニ(アタランタ昨季成績3位)

 

  • 出場:25試合
  • セーブ数:40
  • 失点数:25
  • PKセーブ数:2/6
  • 得点に繋がるミス:0
  • クリーンシート:9試合

 

こういったスタッツになりました。出場試合数に10試合の差があるのであまり参考にはなりませんが、どちらも「安定」といったスタッツではないでしょうか。セーブ数に関してはムッソが倍以上差をつけてますが、出場時間と被シュート数が大きく違うのでスタッツ的にはどちらも同等といったところでしょうか。ただクリーンシート数は出場試合の少ないゴッリーニの方が勝ってますね。それにPKストップに関してはムッソは13本中0本、対してゴッリーニは6本中2本となっています。しかもそのうち一本はあのクリスティアーノ・ロナウドのPKをストップ(しかもキャッチ)してるので、PKストップにおいてはゴッリーニの方が長けてるのかなと思います。しかしながらスタッツ上では似たり寄ったりな結果となりました。

 

個人の見解

 

ここからは完全に僕の見解です。僕なりに感じたムッソとゴッリーニの長所と短所、そして結局どっちが良いかを書いていきます。

 

ムッソの長所

ムッソの長所(前任者より優れている点)は多々ありますが、何より僕が感じたのが安定感があるということです。ゴッリーニはチームを救うスーパーセーブ、PKストップなどは一際目立ちますが足元の技術は他GKに比べて劣るものがありました。しかしムッソは足元がしっかりしていてビルドアップの構築はもちろん、フィードもピンポイントで蹴るのでアタランタに中々なかった最後尾からのロングフィードでの得点が期待できます。

 

そしてもう一つ感じたのが一対一の対応でした。

 

Atalanta 1-2 Juventus | Chiesa's late strike secures Coppa Italia! | Final | TIMVISION CUP - YouTube

 

昨シーズンのコッパイタリア決勝。アタランタユベントスに敗れ準優勝となりましたがその試合のユベントスの勝ち越しゴールのシーン。たしかにキエーザは見事でしたが、ゴッリーニは足で止めに行ってしまいました。ゴール前での一対一の場面、足で止めに行ってしまうとほぼ確実に失点してしまいます。正直ガスペリーニがゴッリーニに不満を抱いてたのはこのような細かなところがしっかりしていなかったからだと思います。

対してムッソはCLビジャレアル戦などでもしっかり身体全体を使って止めに行っていたので決められる確率が低いのかなと感じました。

 

ムッソの短所

長所は沢山ありますがもちろんムッソにも短所はあります。

まだアタランタでの出場は数試合ですが、僕が感じた短所はディフレクションしたボールに対する対応が極端に悪いことです。

 

Inter 5-1 Udinese | Inter closes the league as champions with a 5-goal game | Serie A TIM - YouTube

 

昨シーズン最終節のインテルvsウディネーゼ、5-1とインテルが大勝を収めた試合ですが、2失点目のエリクセンのFK。壁に当たりボールはゴール正面にディフレクションしましたがムッソは反応できず。もちろんFKのディフレクションに対する対応はものすごく難しいですが、それでもこのボールはなんとか処理してもらいたいところ。

今シーズンの開幕節トリノ戦でもディフレクションで失点。もちろんあのボールも対応が難しいですが「今のゴッリーニなら止めてたな…」と思ってしまった自分がいました。

まぁムッソを言葉で表すなら反射神経がずば抜けてるわけではないが安定感と足元の技術をしっかり兼ね備えてる万能型GKといったところでしょうか。

 

結局どっちが良いの?

これは完全に好みの問題ですが、僕的にはムッソの方がいいなと思いました。ゴッリーニのずば抜けた反射神経も魅力的ですが、やはり安定感に勝るものはないなと。それに正確なロングフィードも武器の一つなので、アタランタの攻撃が更に多彩になるのはデカすぎます。ディフレクションに対する対応は少し劣りますが、それはシーズンを通して改善してくれたらなと思います。

 

 

最後に

 

11人の中で唯一違うユニフォームを着て、手が使えて、重要な役割を担うGK。しかしながらGKの記事はほとんど見たことがありません。中学までGKをやっていた身からすると、もっと多くのサッカーファンにGKのことを知ってもらいたいです。なのでこれからも頻度自体は少ないと思いますが、GKに関する記事を書いていきたいと思います。

最後まで見て下さった皆様ありがとうございました。